2005.11.30 Wednesday
週刊文春 12月1日号
作家の山本一力氏が週刊文春にコラム「にこにこ貧乏」を連載しています。
今週号は「賢者の贈物」という副題。山本氏が中学生の頃、家庭の事情で
新聞配達をしていたときのエピソードです。
冬の配達は寒く、辛いものだったそうです。
12月25日の早朝。新聞をポストに入れると家から奥さんが出てきて
「毎朝、ごくろうさま」
と赤いリボンで結ばれた松屋の包装紙に包まれた小箱をくれたとのこと。
山本少年は嬉しくて、新聞のインクで染まった手でプレゼントを汚さないように
販売店まで大切に持ち帰ったそうです。中に入っていたのは、ハンカチ。
このクリスマスプレゼントは高校卒業までの4年間、毎年続いたそうです。
コラムは
今週号は「賢者の贈物」という副題。山本氏が中学生の頃、家庭の事情で
新聞配達をしていたときのエピソードです。
冬の配達は寒く、辛いものだったそうです。
12月25日の早朝。新聞をポストに入れると家から奥さんが出てきて
「毎朝、ごくろうさま」
と赤いリボンで結ばれた松屋の包装紙に包まれた小箱をくれたとのこと。
山本少年は嬉しくて、新聞のインクで染まった手でプレゼントを汚さないように
販売店まで大切に持ち帰ったそうです。中に入っていたのは、ハンカチ。
このクリスマスプレゼントは高校卒業までの4年間、毎年続いたそうです。
コラムは
クリスマス・プレゼントを用意してくれた奥方は、真冬の未明に、ドアの内側でじっと待っていてくれた。で〆られています。ロータリアン夫人なのでしょう。素敵です
しかも、ただ待っているわけではない。物音に気を払い、ゴトンッという音を聞くなり、すかさずドアから飛び出すのだ。
ギフトには、ロータリークラブのグリーティング・カードが添えられていた。
見返りを求めず、ただ配達員をねぎらうためのギフト。
あれこそ、『賢者の贈物』だったと思えてならない。